ランクル60 四駆:4WD切替方法と戻らない時の対処法

2014.4.20更新

パートタイム4WDのランクル60。
四駆(4WD)への切り替え方法と四駆が抜けない(戻らない)場合について、原因と対処法について説明します。

メーターの下(ハンドルの左)に【H4】スイッチがある車

まずは【H4】スイッチがある車両についての説明です。
ランクル60の初期のころはスイッチがありません(レバーで操作)でしたが、デビューしてしばらくでスイッチが登場します。大半の車両がこちらに該当します。

【四駆(4WD)への切り替え方法】その1:入れ方

ランクル60は普段はFR(後輪駆動)の2駆です。
必要な時だけ4WD(四駆)にできるパートタイム4WD。
いざ4WDにしよう、となった時に四駆に入らない!入れ方がわからない!とならない様に事前に試しておくのも良いと思います♪

切り替え方法を①・②と順を追って書きますが、順番はどちらが先でもOKです。

①フロントタイヤの真ん中【フリーホイールハブ】を回す

ランクル60 フリーホイールハブ:FREE
フロントタイヤ(左右とも)の中心にはこのような【フリーホイールハブ】が付いています。これは普段、2WDで走行する際は“FREE”の状態にしておいてください。

ランクル60 フリーホイールハブ:LOCK
真ん中のAISINと書いてあるゴールドの円盤を“LOCK”という所まで回転させます。手で回りにくい場合は車載工具のドライバー等を使ってテコの原理で回せばOKです。

“1POINT”
ランクル60の初期モデルの下級グレード(STD)のレスオプションに「フリーホイールハブ無し」という設定がありました。極稀にこのフリーホイールハブが装着されていない(常にLOCKの状態)の車も存在します。
と言う位なので・・・「雪国へ行くぞ!」という時、『寒い所で“LOCK”にするのが嫌だな〜』という方は、出発の前に“LOCK”にしても大丈夫です。
ただし、車高が結構上がっているお車の場合はなるべく避けた方が良いです。

②室内のスイッチを押す

ランクル60 4WD(四駆) 【H4】スイッチ:OFF
ランクル60 4WD(四駆) 【H4】スイッチ:OFF

ランクル60 4WD(四駆) 【H4】スイッチ:ON
ランクル60 4WD(四駆) 【H4】スイッチ:ON
スイッチを押すと緑のランプが光ります。
万一光らない場合は電球切れ、または四駆ソレノイドの異常の可能性があります。
対処法については下記の【四駆が抜けない場合の対処法】の項目に記載しています。

なお、【H4】のスイッチを押す、フリーホイールハブを“LOCK”にする。
どちらが先でもOKですが、必ず両方行わないと四駆になりませんのでご注意下さい。

【四駆(4WD)への切り替え方法】その2:抜き方

4駆を解除して2駆にする場合は上記の逆を行えばOKです。
こちらもどちらの操作が先でもOKです。

【四駆が抜けない場合の対処法】

4駆を解除して2駆にしようとした時に、抜けない(解除できない)時があります。

フリーホイールハブはアナログ式(手などで回転させるだけ)ですので抜けないケースはあまり多くありませんが、“【H4】ランプが消えない”というケースがあります。
そんな時の対処法について説明します。

スイッチは“OFF”にした状態にしておく

まずスイッチを確認。OFFはスイッチが出っ張っている状態です。
確認して、OFFの状態にしておいてください。

車を前後に動かしてみる

前進しても消えない場合は周りの安全を確認して、クルマをバックさせてみて下さい。
前進・後退をしばらく繰り返してみて下さい。

※※それでも消えない場合はこちら※※

1.ボンネットを開けて四駆ソレノイドを探す
ランクル60 4WD:四駆ソレノイド
ランクル60 四駆ソレノイドとはこちらの青と赤茶のカプラーが付いている部品。
四駆の切り替えは空気の負圧を使ってON/OFFしています。
この部品がダメになると、抜けないケースがでてきます。
※前期(元々丸目のモデル)は色が若干異なりますが、場所やデザインはほとんど同じです。

2.下のの赤茶色い方についているホースを2本とも外す
ランクル60 4WD:四駆が抜けない場合の対処法 1
配線では無く、直径5mm位のグレーのホースが2本刺さっています。
(中は配線では無く、空気が通っています)
これを2本とも外します。

しっかり根元を持って、ホースが切れない様に注意しながら抜いてください(まあまあ固いです)

3.“外したホース同士”をくっつける
ランクル60 4WD:四駆が抜けない場合の対処法 2
こんな感じでホース同士をくっつけます。
(わかりやすい様に少し離しています)

ランクル60 4WD:四駆が抜けない場合の対処法 3
ピタッと両手でくっつけて下さい。
負圧がかかって吸っています。空気が漏れない程度にくっつければOKです。
大抵の場合、このまま数秒くっつけていれば抜けると思います。
万一抜けない場合は、テープなどでくっつけた状態にしたまま、周囲の安全をしっかり確認してちょっとバックしてみて下さい。

※これで抜けた場合はこの四駆ソレノイドの不良です※
部品を交換すれば直ります。

※これで抜けない場合はご連絡ください※
お近くのflexdream店舗までご相談ください♪♪

“1POINT”

  • 青側についているホースは四駆に入れる為のもの
  • 赤茶側についているホースは四駆を抜く為のもの

『四駆のランプがスイッチを押しても点かない』(四駆に入らない)という時は、同じ要領で青の方のホース同士をくっつけてみて下さい。

【H4】スイッチが無い車

ランクル60初期のころのモデルは【H4】スイッチがありません。
スイッチの無いお車の四駆の入れ方について説明します。

①フリーホイールハブは上記と同様“LOCK”に

上で説明した通り、フリーホイールハブは“LOCK”にします。
やり方等は全く同じなので省略します。

②レバーを動かします

ランクル60 初期モデル シフトレバー・トランスファーレバー
ランクル60初期タイプ(H4スイッチが無いモデル)は、シフトノブの右側のレバー(トランスファーレバー)がこんな感じです。

ランクル60初期 トランスファーノブ
トランスファーレバーの文字のアップがこちら。

1.普段はH2

通常走行時はH2の所にあります。
Hはハイギアの略。2は2駆の略です。

2.四駆に切り替える時はH4へ

「一般的に使う四駆」の場合は【H4】にレバーを動かします。
普通のマニュアルシフトレバーの様な感じでガコンと移動します。
これでOKです。

“1POINT”
ランクル60後期 シフトレバー・トランスファーレバー
【H4】スイッチがある車両の場合、トランスファーレバーはこちら。
上記で出てきたモデルとは異なり、【H2】と【L4】だけとなります。
※【N】はニュートラルです。
 【N】に入っていると、1速やD(ドライブ)に入れても車は動きません。

最後に“ハイギア”と“ローギア”とは

上記でもチョイチョイ出てきた【H2】【H4】【L4】について説明します。
ここの【H】とはハイギアのこと、【L】とはローギアの事です。

一般走行はハイギアです

通常2駆で走る時はもちろん、雪道などで「四駆にする」という時はハイギアで走ります。
(2駆でローギアという状況はありません)

いわゆる“オフロード走行時”にローギアを使います

それなりにスピードも出せて、アップダウンもあまりない。
RV以外の車も入ってきているような未舗装路程度ではハイギアでもOKです。

“RV車ならでは”の道を走る時はローギアにします。
どんなものかを文章で説明するのは難しいので・・・
一度安全な場所で試しにやってみるといいと思います。

ただし、アスファルトなどの舗装路ではハンドルがほぼ切れなくなるので周りに車がいなくて真っ直ぐ走れる所で試してくださいね!

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