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ランクルの窓が動かない!?原因と対処法を紹介!【パワーウィンドウのトラブル対策】

2013.8.25更新

ランクルを維持する上で可能性のあるトラブルの一つ、
パワーウィンドウ。

特にランクル60やランクル80など、年数が経過すれば、トラブルの可能性も高くなります。
古い車こそ、お店として扱うためには経験値と知識が必要となりますが、
症状によってはトラブルを『事前に判断することが難しい』こともありますので、
良く理解して、心得ておくことも必要だと思います。

パワーウィンドウが動かなくなった!と言っても、
症状によって原因や修理方法は異なります。

 
 

 

ガラスランチャンネル(窓の周りのゴム)が劣化している

トヨタ系の高級車によくある症状です。
パワーウィンドウのガラスはガタガタ言わないように周りのゴムで抑えつけてあります。
この周りのゴム(ランチャンネル)が、劣化することに因って、縮まり、固くなります。
↓↓↓↓
ガラスを抑え過ぎることに因ってガラスが動きにくくなってしまいます。

ランチャンネルに、CRC556やシリコンスプレーなどを吹きかけて、
正常に動くようであればこのランチャンネルが劣化してきている可能性が高いです。
このランチャンネルは一か所およそ部品代が3000円位です。
交換にかかる時間の目安は1か所30分+α 程度です。

この場合は、手で上に引っ張りながらスイッチを押せば、
問題無く上に上がります。

※冬場寒い時は特にゴムが固くなることによって、動きも渋くなります。
 夏場は全然大丈夫だったけど、寒くなってきたら・・・という事も・・・

 

 

パワーウィンドウ モーターの劣化

モーターを使っていますので、使用頻度等によっては寿命も来てしまいます。
『モーター』はパワーウィンドウ モーターを始め、セルモーターなどなど
様々使われていますが、故障を事前に見極めることが困難な部品です。

モーターが動かない場合の初期症状としては、
衝撃を与えると動くことが多いので・・・
『パワウィンドが上がらなくなった!』
手で持ち上げながらスイッチを押してもだめな時は
モーター付近を“ドンドン”と叩きながらスイッチを押してみて下さい。

モーターはランクル60・ランクル80共にドアスピーカーのすぐ上あたりにあります。
その辺りを目掛けて“ドンドン”としてみて下さい。
(強さは少し強めの肩たたきくらい。壊さない程度に叩いてくださいね・・・)

これで動く場合は十中八九モーターが原因の事が多いですが、
まれにスイッチ側に原因がある場合もあるので部品を頼む際は注意が必要です。
(電気をの通電を確認。また、直接モーターに電気を流してみるなど確認が必要です。)

モーターの部品代は1か所2〜3万円位です。
交換にかかる時間はの目安は1時間+α 前後です。

※ランクル60のパワーウィンドウ モーターは純正部品は廃盤となっています。
 flexdreamでは代替え品(新品)をご用意しております。

※ランクル100の場合、自動挟み込み防止をリセットする必要があります。
 ご自身での交換は、予め挟み込み防止のリセット方法を確認してから行うことをお勧めします。
 万一確認せずにやってしまった・・・という場合は、
 AUTOで閉めなければ、“ほぼ”窓を閉めることは可能です。

 

 

レギュレーターからガラスが外れている

モーターがクルクルと回ることで、金具を上下に動かす。これによりガラスを上下に動かします。
この時のこの金具、これがレギュレーターです。

この金具(レギュレーター)とガラスが通常くっついているのですが、
『ポロッ』と外れてしまう場合があります。

ランクル60・ランクル80の場合、
金具でガラスを挟んでいます。
その挟んでいる間にゴムがあるのですが・・・
そのゴムの劣化や、徐々に徐々にずれていったりすることで『ポロッ』と外れてしまう。

外れてしまうとスイッチを押さなくても、
手で上げ下げできてしまう状態となります。

手で上げ下げ出来てしまう場合、レギュレーターからガラスが外れてしまっていることが多いです。
(またはレギュレーター自体が壊れている)

手で上げ下げ出来るので、走っていて下がってきてしまうことも考えられます。
塗装やウィンドフィルムを傷めないよう注意をしつつ、
テープ等で下がらないように応急手当てをしましょう。

ランクル100の場合、ガラスにプラスチックの留め具が接着してあります。
コレが折れてしまうというケースが多いのですが、
しっかり修理する為にはガラスを交換しないといけないのです・・・

 

 

ガラスがレールから外れてしまっている(ランクル60)

運転席・助手席で、『前側のレールから外れてしまう』という事があります。

窓を開けている状態で走行していた。
窓を開けている状態でドア開け閉めした。

時に、勢いや振動で外れてしまったりします。

閉めようとすると、ガラスがずれて、明らかに“おかしい位置”に行きます。
無理やり閉めようとすると割れてしまいます!!

応急的にしめるためにもドア内張りをバラす必要があるので、
ある程度の知識が必要です。

外れてしまう原因は
①レギュレーターのガタ
②レールの位置の調整不足
が考えられます。
調整する事で解消する事も多いです。

 

 

パワーウィンドウ スイッチの不具合

スイッチの不具合により、動かない、という可能性もあります。

スイッチの不具合と、モーターの不具合は症状や突然故障するということなど、
似ている部分が多く、実はパッと簡単に判断するのは難しいのです。

スピーカーの上をドンドンとたたいてパワーウィンドウ が動いた場合、
十中八九はモーターが原因ですが、まれにパワーウィンドウ スイッチだった、という場合があります。

特にスイッチの内側の配線接続部分(カプラー)がしっかりはまっていない場合、
動いたり動かなかったりする場合があり、叩くことで動くようになったり・・・
という場合もあるので部品を頼む際は注意が必要です。

 

 

ヒューズ・ブレーカー

ヒューズ・ブレーカー(ブレーカーはランクル60のみ)は一番簡単にチェックできるので、作業をする前に確認しましょう。

ブレーカーは運転席ヒューズボックス裏辺りにありますが、
なかなか言葉では説明しづらいのでお車を目の前にランクル専門店 flexdream まで
お電話いただけたら・・・と思います。

これが全ての可能性という訳ではありませんが・・・
参考にしていただければ嬉しいです。