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ヘッドライト高さ/前方視界基準/オレンジポジション等の車検について

2014.2.27更新

ノーマルで乗っていれば気にしなくて良くても、カスタムしたい!
となれば「それは車検そのまま通るの!?」という心配は付き物だと思います。
という事で、良くいただく質問についてちらっと解説したいと思います。

今回は下記3つの項目について説明します。

を説明します。
ハイリフト車の速度計(スピードメーター)誤差についてはこちらで燃費と共に簡単に解説しています

 

【1】車高を上げてリフトアップした場合の車検基準について

ランクルのカスタムの定番の一つ、リフトアップ。タイヤサイズなどにもよりますが、3インチアップや5インチアップ程度であれば基本的には問題ありませんが、それ以上上げたい!となると…
ちょっと様々車検に通るかどうか微妙な点がいくつか出てきます。

 

1.ヘッドライトの高さの基準

ランクル80を例に出すと、6インチアップ×315/75R16サイズのタイヤ位までなら問題概ね無しです。
※6インチUPコイルの中でも個体差がありますので実際は現車で確認お願いします※

6インチアップまではOK、7インチアップ以上はダメ、という訳ではありません。詳しくは下記を参照ください!!

 

初年度登録:平成17年12月までの車

実はヘッドライトの高さの基準は平成18年1月以降から若干法改正があります。
それまでの車は・・・

これが車検を通る条件となっています。

 

初年度登録:平成18年1月以降の車

高さの図り方などが若干変わります。

となります。

 

2.前方視界確認基準

ヘッドライトの高さだけクリアしていればOKという訳ではありません。平成17年1月から前方視界基準が変わりました。

自動車の前方2mにある高さ1m、直径0.3mの円柱を直接見ることができること。
※6歳児を模した円柱です
※ピラーで隠れた部分は除外

少し曖昧な表現となりますが、普通に座った運転姿勢で見れる、ということが必要となります。

 

3.巻き込み・追突防止(1ナンバー)

さらに1ナンバー(貨物登録)のお車の場合、サイド・リアの高さにも基準があります。

 

サイド:巻き込み防止

→→サイドの高さが60cm以下でないといけません。
サイドの高さとは、サイドステップが付いている車であればサイドステップの一番下。
付いていないクルマはロッカーパネル(ボディーの一番下)の所までの高さです。

ランクル80で3インチUP、315/75R16タイヤサイズであれば概ね問題ありません。それ以上だと微妙なラインです。もしそれ以上、車高が上がっているお車の場合は

などの対処が必要です。

 

リア:追突防止

→→リアの高さは70cm以下でないといけません。
リアとはランクルの場合は通常リアバンパーの一番下から地面までの高さの事を差します。ヒッチメンバーが付いていればヒッチメンバーまでの高さでOKです。もしそれ以上、車高が上がっているお車の場合は

などの対処が必要です。

 

4.最大安定傾斜角度

簡単に言えば車がある程度傾いた時に倒れてしまわないかどうか、を空荷の状態でチェックします。

ランクルの場合、細いタイヤでタップリ車高を上げた、という場合以外はそんなに心配はいらないと思います。屋根にルーフラックなど重めの物を積んでいると倒れる危険性は高まります。
ただ、実際に運輸支局に行って測ってみないとわからない基準なので、どこまでOKかということを事前に判断することは難しいです。
※毎回必ずではありませんが、チェーン等で車を補佐的に支えつつ、実際に傾けます※

 

車両総重量が車両重量の1.2倍以下の場合は30度傾けても倒れない事が必要

ランクルの中でもモデルやカスタム内容によって変わりますが、大体の3ナンバーのお車はこちらになります。

 

車両総重量が車両重量の1.2倍以上の場合は35度傾けても倒れない事が必要

「たくさん荷物を積める車はより多く傾けて大丈夫でないと、荷物を積んだら倒れてしまう・・・」という事から、35度傾けても倒れない必要があります。
ランクルの場合、モデルやカスタムにより異なりますが、元々1ナンバーのお車はこちらになるケースが多いです。

 

 

【2】フェンダーミラー(ガッツミラー・マスコットミラー)を外す際の車検について

ランクルやプラド・ハイエースなどにも付いているフェンダーのミラー。(ガッツミラーやマスコットミラーとも呼ばれます)
スッキリとした印象に外したい!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか??ただし、こちらも年式によっては外すと車検が通らなくなってしまいます。

上記で説明した前方視界と同じタイミングで法改正がありました。
ただし、適応される車種(年式)は少し異なります。

 

1.前方視界基準は直接目視

上記で前方視界についての説明をしましたが、この前方視界に関しては、平成17年1月以降、車検を取る車全車に対しての規制です。
初年度登録は関係なく、全ての車が規制の対象となりました。
こちらは「直接見える」という事が必要な条件です。

 

2.前方・側方視界基準は関節視

今回の「フェンダーミラー(ガッツミラー)」に関する基準はこちら。
こちらは、製造年月(初年度登録でありません)により、要・不要があります。
ミラー(鏡)やカメラ(サイド・フロントブラインドモニター)等で運転席から見えればOK。

①モデルチェンジされずに継続販売されている車は平成19年1月以降製造の車は取り外し不可

例えばランクルやハイエースなどの平成17年以前から発売されていたモデルのお車の場合、
平成18年12月までに製造されたお車は外してもOK!※注

並行輸入車の場合は基本的にこちらに入るので、
製造が2006年(平成18年)の車は必要ありません。
例えば2007年モデルのUSトヨタのFJクルーザーの中には、
2006年製造のお車もたくさんありますが、こちらは確認ミラーは不要です。※注

 

②平成17年1月以降に新型モデルとして型式登録された車は17年1月から取り外し不可

例えば平成18年の1月にNEWモデルとして発売されたお車があったとした場合、製造が平成18年1月であったとしても外すと車検が通りませんのでご注意ください。
※NEWモデルとは型式登録された車の事です。
 一見同じように見えても、型式が変わっている場合はNEWモデルとして考えて下さい。
 同じモデルでも17年1月以降に型式登録されている型式の場合は取り外し不可です。例えば平成16年に新型デビュー、17年に四駆が異なる型式でデビューした場合などはその型式についてはこちらに入ります。

※注
上記内容は東京運輸支局にて+国土交通省Webサイトにて確認済みです。
ただし、陸運支局ごとにこのあたりの解釈が異なる場合があります。
検査員の知識レベルや解釈の違いにより、「平成17年以降の車は必ず必要です」と言われる場合もあるかもしれません。検査を受ける陸運支局にて必ず事前に確認お願いします。
特にディーラーなどの指定工場の場合は自社基準により、外してある場合はNGとしている場合もあるので注意が必要です。

 

 

【3】車幅灯(ポジションランプ)が橙色(オレンジ)・淡黄色で車検が通る場合とは

乗用車の車幅灯(ポジションランプ)は現在【白色】であることが義務付けられています。
しばしば見かける橙色(オレンジ)や淡黄色の車幅灯・・・
じゃあこれは全部違法?というとそうではありません。

 

【白色】が義務付けられたのは平成18年1月以降製造の車

平成18年1月以降製造の車は車幅灯(ポジションランプ)は【白色】でなくてはいけません。
でも実は例外もあるのです。

 

平成18年1月以降製造でも、ウィンカー一体型のポジションはオレンジ・淡黄色でOK

並行輸入車・アメ車などではよく見かけるオレンジ色のポジションランプ。ウィンカーのレンズと共有しているポジションであれば、オレンジ色でもOKです。ただし、ウィンカー点滅時、ポジションがしっかり消灯することが必要です。
※アメ車のオリジナルだとポジションが消えずに(薄らと光ったまま)ウィンカーが点滅する車もありますが、このままだとNGです。

 

平成17年12月31日までに製造された車は白・淡黄色・橙色(オレンジ)でOK

平成18年の法改正により、ちょっと混乱して白色以外の車幅灯はNG。そう思っている方も多いようですが、実は違います。
製造が平成17年12月31日までのお車に関しては白・淡黄色・橙色(オレンジ)でOKです。ただし、右側は白色で左側がオレンジ、など統一されていない場合はNGですので注意です。
※上記以外のカラー(青・紫・ピンク・赤などなど)はNGです※

よし、早速色々カスタムしてみよう!!という方は・・・
ランクル専門店flexdream HPまでどうぞ!!
ランクル中古車情報はもちろん、各モデルについての徹底解説や
カスタムデモカー紹介・カスタムカーギャラリーなどなどタップリ掲載中!!!カスタムの参考にも是非どうぞ!!!

 

 

【最後に】“車検に通る” という事について

車検に通る状態というのは一般的に道路運送法に適合している状態という事です。基本的には『車検の時だけ直せばいい』ということではありません。

ですが、そのままでは車検に通らない事が必ずしも道路交通法に違反しているという訳でもありません。
例えば車検の際は荷物を降ろさないといけない為、荷室やルーフラックに積んでいる荷物(場合により荷物を整理するための棚なども)は降ろす必要があります。
逆に、使わない3列目シートを外して走る事自体は問題ありませんが(外したシート分の乗車定員は考慮が必要です)、車検の際は装着する必要があります。

車検とは何かという事についてはランクルの維持費も絡めてこちらで説明しています

 

 

≪参考≫

国土交通省HP:前方視界・前方側方視界基準