新型ハイエース300系の予想としてセミボンネット化について、次期モデルについての話題も絶えませんが、まずは改めて、『ハイエース』、『レジアスエース』、『ハイエースレジアス』と言う名前のクルマ達の違いなどについて再認識していきたいと思います。
こちらの記事は
- ハイエースとレジアスエースの違いとは!?
- 『ハイエースレジアス』とは
- 新型ハイエース300系!?2020年『ハイエースレジアス』の復活!?
この順番で紹介します。
ハイエースとレジアスエースの違いとは!?
名前は違うけど『ほぼ同じクルマ』
ハイエースをご検討いただいている方ならご存知の方も多いと思いますが、単刀直入に書きますと『ほぼ同じクルマ』です。
トヨタさんメーカーサイトでの上記の画像を比べてみても、前から見たら違うのはナンバープレートに書いてある車名だけですよね。
“物理的な違い” は車名エンブレムと取扱説明書のみ
同じラインでほぼ同じ工程で作られるハイエースとレジアスエース。実は違いはと言いますと…
- 車名エンブレム
- 取扱説明書
物理的な違いはこの2点のみとなっています。
※“物理的な違い” と表現しましたが、その他の違いについては下記ご参照ください。
“同じトヨタ” でも “違うトヨタ” が販売
聞いた事もある方も多いと思いますが、“販売チャンネル” が違うのです。
2018年9月現在、トヨタ(メーカー)が直接取引している(メーカーが新車を卸している)のは、
- トヨタ店
- トヨペット店
- カローラ店
- ネッツ店
こちらの4チャンネルとなっています。
◎4チャンネルは “それぞれ別の会社”
同じ会社がチャンネルを分けてやっているという訳ではなく、それぞれ別の企業が運営しています。それぞれが “違うトヨタ” であり、言わばライバル関係なのです。
同じ都道府県にある〇〇トヨタと〇〇トヨペットはそれぞれ別の会社ですし、異なる地域にある△△トヨペットと□□トヨペットもまた違う会社です。
また、東京トヨタ・東京トヨペット・トヨタ東京カローラ・ネッツトヨタ東京の様に、トヨタ(メーカー)の100%資本の会社(子会社)もあれば、トヨタ(メーカー)資本が全く入っていない会社など、その関係性も様々です。
◎ハイエースはトヨペット店、レジアスエースはネッツ店
トヨタ店でもハイエースを販売していたり、地域等により異なる場合もありますが、トヨペット店が販売するクルマはハイエース、ネッツ店が販売する車がレジアスエースです。
※アルファードとヴェルファイアも販売チャンネルが違います
アルファードとヴェルファイアは基本的な骨格は同じですが外観が違うので、もう少しわかりやすいと思いますが、アルファードはトヨペット店、ヴェルファイアはネッツ店、と分けられています。
このように、ハイエース・レジアスエースだけでなく、トヨタのクルマはそれぞれ『どこかの販売チャンネル』に決めて販売される形をとっています。
※プリウスなど、全てのチャンネルで扱っている車種もあります。
新車時保証書の販売店の印鑑が違います
事実上、新車当時のメーカー保証書のディーラー印が、トヨペット店ならハイエース、ネッツ店ならレジアスエースとなります。(保証書本体は同じ)
“物理的な違い” がエンブレムと取扱説明書だけなら…
レジアスエースのエンブレムを変更して、ハイエースの取扱説明書を買ったらハイエースになる!?
こうなったらほとんどハイエースですが(笑)新しく買うことができない『新車時メーカー保証書』の最初の発行販売店がネッツ店なら事実上レジアスエースという事になります。
※再発行も可能ですが、その場合は同じくネッツ店の印鑑が押される事になります。
※保証書も無くしたらどちらかわからない!?
車台番号でも「ここからこの番号はハイエース」などの規則が無く、メーカーにグレード調査の依頼をしても車名は『ハイエース/レジアスエース』と回答されるので、エンブレムを外してしまって、取扱説明書とメーカー保証書が無くなってしまうとハイエースかレジアスエースかどうかは簡単には調べることができません。
レジアスエースは『バン』モデルのみ
ハイエースには大きく分けて『ワゴン(3ナンバー)』『バン(1・4ナンバー)』『コミューター(2ナンバー)』がありますが、レジアスエースの場合は『バン(1・4ナンバー)』のみとなります。
『ハイエースレジアス』とは
- 車名:ハイエースレジアス
- 販売チャンネル:トヨペット店、ビスタ店(現 ネッツ店)
- 販売時期:1997年~2002年頃
- ※1999年からは(2002年まで)、「レジアス」に名称変更され、「ツーリングハイエース」と分離。レジアスがビスタ店(現 ネッツ店)、ツーリングハイエースがトヨペット店で販売。
トヨタ初のフロントエンジンの “セミキャブオーバー(セミボンネット)” タイプのミニバン『グランビア』の一回り小さい車として(ドアなどのパーツを共用して)5ナンバー枠に小さくしたモデルとして登場した『ハイエースレジアス』。
当時販売されていた100系ハイエースは(現行型200系ハイエースと同じく)運転席の下にエンジンが装備される“キャブオーバー”タイプ。
ハイエースレジアスやその後のレジアス/ツーリングハイエースは“セミキャブオーバー(セミボンネット)”であり、名前は似ているものの “異なるクルマ” という認識が強いです。
- レジアスとツーリングハイエースが兄弟車【小】
- グランビアとグランドハイエースが兄弟車【大】
このようなイメージです。
新型ハイエース300系!?
2020年『ハイエースレジアス』の復活!?
欧州では既に数十年前?から必須だった安全基準によるセミボンネット化は、今日の日本におけるハイエースの300系へのフルモデルチェンジにおいても避けられないと言われています。
そうなれば以前のモデル『ハイエースレジアス』や『レジアス』、『グランドハイエース』や『グランビア』と言ったモデルの復活も有るかもしれないですね!?
ハイエースバンのみそのまま『ハイエース』でキャブオーバー。
ハイエースワゴンは『ハイエースレジアス』となり、セミボンネット。
もしくは、『ハイエース200系ワゴン』はそのまま継続販売、『ハイエースレジアス』と共に完全に別モデルとして併売。
そんな戦略もあるかもしれませんね!?
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参考
- ハイエース新車・中古車情報/カスタム画像
- ハイエースの歴史・モデル一覧
- ワゴン・バン・コミューターの意味と違い
- 3ナンバー・1ナンバー・4ナンバーの維持費比較
- 次期ハイエース300系新型フルモデルチェンジは2020年発売!?