【AdBlue®アドブルー】(尿素水)補充時期・方法を解説!ハイエース200系クリーンディーゼル編
2018.11.27更新
ハイエース200系の一部改良(2017年11月)に伴い、尿素水『AdBlue®アドブルー』を使用するクリーンディーゼルモデルが登場した事はご存知の方も多いと思います。
そんなクリーンディーゼルエンジンを搭載したflexdreamカスタムデモカー『FD-BOX7』のメーター内に【AdBlue®(アドブルー)】補充アナウンスが表示されましたので、この機会にAdBlue®(アドブルー)についての紹介と補充方法、補充頻度などを詳しく解説したいと思います!
尿素水【AdBlue® アドブルー】とは
ハイエースやランドクルーザープラド、ハイラックスなどのクリーンディーゼル車両にも採用されている排気ガスをクリーンにする為に使用されている尿素水【AdBlue®(アドブルー)】。
ディーゼルエンジンの排気ガスの有害物質の中で代表的なものが『NOx』と『PM』です。以前NOx・PM法というディーゼル規制が施行された事もあり、『NOx』・『PM』という名前を聞いたこともある方も多いと思います。
そんなディーゼルエンジンの排気ガスから『PM(粒子状物質)』を除去する為には物理的にフィルターで除去し、フィルターが詰まってくるとエンジンの熱でPMを焼き切る事でフィルターを洗浄しています。
対して『NOx(窒素酸化物)』をクリーンにするために使われるのが今回本題の尿素水【AdBlue®(アドブルー)】です。
AdBlue®(アドブルー)を排気ガスに霧状に吹きかける事でNOxを水とチッソに分解します。この為、燃料と同じくクルマを走らせる(エンジンをかけているだけでも消費します)とAdBlue®(アドブルー)を消費する為、定期的に補充する必要があります。
その補充頻度や補充方法について、下記で紹介していきます!
- ※さらに詳しくAdBlue®(アドブルー)について知りたい方はこちらへどうぞ!
- ※AdBlue®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
AdBlue®(アドブルー)補充頻度・タイミング
まずはいつ、AdBlue®(アドブルー)を補充する必要があるのか、そしてどの位の頻度で補充するものなのか、まだお乗り頂いていない方は心配な点かと思いますのでご紹介致します。
◎およそ1,000km走行すると1L消費します
アイドリングの長さや運転の仕方などによっても異なりますが、おおよそ1,000km走行して1L消費します。燃費を表すイメージで表現すると、「1リッター当たり1,000km走れる」という事になりますね(笑)
◎タンク容量は7.4L
1Lで約1,000km走れるので、満タンから空になるまで走ったとすると単純計算でおよそ7,400km走れるというイメージです。
◎『残量2,000km』でメーターに警告表示
AdBlue®(アドブルー)の補充タイミングについて『いつ行えばよいの!?』と心配される方も多いと思いますが、安心して下さい♪
残り走行可能距離が2,000kmのタイミングでメーター内に警告表示をしてくれます。ですのでうっかり忘れていた!という事もなさそうですね!?
◎『警告表示されたら5L補充』がおススメ!
警告表示されるタイミングは残り走行可能距離が2,000kmですので、およそ2L残っているタイミングです。タンク容量は7.4Lですので、補充できるAdBlue®(アドブルー)の量はおよそ5.4Lとなります。
AdBlue®(アドブルー)は基本的に開封後の長期保存はできませんので、余った分は破棄となります。(金属製容器に移しての保管は厳禁です)ですので『5L単位』で購入し、警告表示されたら5L補充する、という補充のタイミングがよろしいかと思います♪
※空になるとエンジン再始動が出来なくなります
警告表示からおよそ2,000km走行するとAdBlue®(アドブルー)を使い切って空になってしまいます。そうなってしまうと、エンジンを停止後、再びエンジンをかけることができなくなりますのでご注意ください。
AdBlue®(アドブルー)補充方法・手順
それではAdBlue®(アドブルー)の補充方法、手順について実際の画像を紹介しながら説明していこうと思います。是非参考にして頂けたらと思います。
※注意※
AdBlue®はボディやパーツにかかると、サビ・腐食の可能性があります。
また、目などの粘膜に触れると危険を伴いますので、専門のスタッフにご依頼されることをお勧めします。
ご自身で作業される場合は保護メガネ等を装着の上、ご自身の責任において行って下さい。
①尿素水【AdBlue®アドブルー】の購入(準備)
画像は市販されているAdBlue®の補充用ボトル。
全国のディーラーはもちろんですが、カー用品店、トラックなどが利用するガソリンスタンドであれば購入が可能なようです。一般的には5L毎での販売で、価格は1,500円~2,000円前後です。(flexdreamでは税込1,620円/5L 在庫状況は各店舗にお問い合わせください。)
ネットショップで購入も可能ですが注意点があります!ネットショップでは20L単位で販売していることも多く、価格的にはとっても魅力的なんですが、1度には使いきれない為、20Lをお一人様で購入されるのはちょっと現実的ではないかもしれません。
②安全な場所に停車し、エンジンを切ります
作業をされる際は必ず安全な場所で停車してエンジンを切った状態で行って下さい。
③ボンネットを開け青い補充口キャップを確認
『AdBlue®』と記載してある青くて目立つキャップですので、ボンネットを開ければ一目でわかって頂けると思います。この辺りにあったかな?と参考までに知っておいても損はしないと思います♪
青いキャップを反時計回りに回します。
空けた状態がこちら。
④AdBlue®(アドブルー)を補充します
補充方法は見ての通りとても簡単ですが、上でも書いたようにボディーなどにかかるとサビが発生する可能性もあり、目などの粘膜にかかると大変危険です。出来る限り、自動車整備工場等で依頼する事をお勧めいたします。
⑤カチっとなるまでキャップを閉める
しっかり閉まると「カチッ」という手ごたえがありますので、この状態までしっかりとキャップを閉めて補充完了です♪
おまけ
今回登場したハイエースカスタムデモカー
ハイエース200系バンS-GL標準ボディー 4WD ディーゼルターボをベースとしたflexdreamカスタムデモカーです。
普段は駅の送り迎えや通勤など、普通に街乗りできるハイエース。それでいてアウトドアの際はフルフラットベッドに展開して車中泊も可能!そんなオールマイティーなパッケージング【ライトキャンピングカーFD-BOX】シリーズです。
関連ページ
参考
- ハイエース新車・中古車情報/カスタム画像/徹底解説
- ハイエースディーゼル尿素水(AdBlue®アドブルー)補充について
- ハイエース200系一部改良を発表【安全装備充実・ディーゼルエンジン変更】
- 次期ハイエース300系新型フルモデルチェンジは2020年発売!?