並行輸入車の年式?モデルイヤー・初年度登録・製造年の違い

2014.10.14更新

今日は日頃質問の多い並行輸入車の年式についてちょっと説明します。

車の年齢?とも呼べるこの年式ですが、しっかり理解していない中古車販売店も実は多いので、ユーザーさんご自身で理解しておいて欲しい並行輸入車の注意点の一つです。

モデルイヤーと初年度登録と製造年の違い

まずはこの3つの「年式」がそれぞれどういう意味を指すのかという事を説明します。

国産車の場合は「年式」というと「初年度登録」の事を指すことが一般的ですので「モデルイヤー」や「製造年」という言葉はあまり日本では馴染みの薄い言葉ですが、北米アメリカなどでは「モデルイヤー」が一般的なのです。

それでは順番に説明します。

初年度登録とは

まずは日本で一番馴染みの深い初年度登録からご説明します。

読んで字の通り、「日本で初めて登録された年」これが初年度登録です。

日本車の場合、年式というとこの初年度登録を指すことが一般的です。

そんなの当たり前じゃん!と思われる方も多いと思いますが、

並行輸入車の場合はそうでは無いのです。

それでは続いて説明していきます。

製造年とは

こちらも読んで字の通り、「車が製造された年」の事を製造年と呼びます。

日本の国産車の場合、例外を除きほぼ「製造年」=「初年度登録」となりますのであまり気にしたことが無い方も多いかと思います。

さらに日本車の場合、この製造年は車検証やコーションプレートでは簡単には判別できません。シートベルトの付け根にちょっと書いてあったり…そんな位なので、気にしたことが無い、という方も多いハズですよね。

日本車で製造年と初年度登録が一致しない場合の例

例外を除き、と書きましたが、例えば12月に製造されて初年度登録が翌年になるケースもあります。初年度登録が●●年1月のお車はこのケースが多いいのではないでしょうか??

車検証にも一切記載もされないですし、買取査定の価格にも影響してくるのは「初年度登録」が多くの割合を占める為、「製造年」という部分はほとんど気にしない方が多いというのが実情です。

モデルイヤーとは

日本では一番馴染みの薄い言葉かもしれませんが、北米アメリカ市場では一番重要な意味を持つモデルイヤー。

北米アメリカ市場では「年式」=「モデルイヤー」を指すことが一般的なのです。

日本では昨年の11月にハイエースが3型から4型へとマイナーチェンジしたように、年の途中でマイナーチェンジすることが良くあります。

この文化が現在の北米アメリカ市場ではちょっと違います。

実はどんな車種でも毎年ちょっとしたマイナーチェンジをします。

(メーカーの都合でほぼしないケースもありますが・・・)

例えば

  • カラーバリエーションが変わったり
  • オプションが追加されたり
  • 外観がガラッと変わったり

日本では年の途中で普通に行われるような事も、北米アメリカ市場では基本的には年に一度行うイメージとなっています。

だからモデルイヤーが重要

その「年に一度のマイナーチェンジ」を行うタイミングが「モデルイヤー」で分けられています。

例えば北米トヨタのタンドラでは2014年モデルからビックマイナーチェンジがあって顔つきもガラリと変更されました。

「2013年モデル」と言われれば、「このカタチ」

「2014年モデル」と言われれば、「このカタチ」

モデルイヤーを言われれば、「どのモデルの車か」という事がわかるのです。

だからモデルイヤーが重要なのです。

モデルイヤーが重要な理由

上記の説明と少し重複しますが、もう少し掘り下げて説明します。

「初年度登録」も「製造年」も「モデルイヤー」も、年式という名前は間違っていませんが、北米アメリカのお車を日本で乗ろうとした場合に、「初年度登録」や「製造年」を【年式】と考えた場合と「モデルイヤー」を【年式】と考えた場合の違いを比較する、という観点から見てみたいと思います。

「初年度登録」=「年式」として考えた場合

これは並行輸入車の「年式」を考える場合に一番やってはいけない間違いです。

例えば2001年(平成13年)モデルのお車を、今北米アメリカから逆輸入してきたとします。

↓↓↓

北米アメリカ市場で約15年走行したお車ですが、初年度登録は平成26年式となります。

という事で並行輸入車の場合は「初年度登録」=「年式」と考えてはいけないのです。

実は大手の中古車販売店のWebサイト上でさえ、並行輸入車の在庫車両の年式の欄に初年度登録が記載されていたりするケースもあるので注意が必要です。

「製造年」=「年式」と考えた場合

例えば北米トヨタのFJクルーザーを例にすると、2013年モデルからマグマ(オレンジ)が設定されますが、この2013年モデルは大体2012年の6~7月位から製造を開始しています。

要するに・・・

「2012年式の2013年モデルのマグマ(オレンジ)」

という表現をしなくてはいけなくなるのです・・・

なんだかごっちゃでよくわからないですよね・・・

「モデルイヤー」=「年式」と考えた場合

上記の例を考えて見たら・・・

「モデルイヤー」=「年式」と考えた場合

「2013年式のマグマ(オレンジ)」と「2013年モデルのマグマ(オレンジ)」

どちらで表現しても同じ意味になるという事になります。

わかりやすくていいですよね??

中古車業界での年式はモデルイヤー?

それでは中古車業界では一体「年式」と言ったら何を指しているのでしょうか??

【バラバラです】

正解はこれ、実はバラバラなんです。

flexdreamのWebサイト上では全てモデル年式に統一していますが、様々なWebサイトで統一されずにバラバラというのが現在の日本の中古車市場の状況です。

この辺りもしっかり認識して注意して確認する事をお勧めします。

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